杜甫と玄宗皇帝の時代
/アジア遊学220
松原朗 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2018年06月 |
コード: 272p ISBN/ISSN 9784585226864 |
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玄宗皇帝の即位とともにこの世に生を受けた杜甫は、大唐の盛時、そして破滅の目撃者であった。「安禄山の乱」以後に数多くの作品をのこし、晩成の詩人とされる杜甫。その基盤が築かれた「開元の治」とは、どのような時代であったのか? 文学の視点のみならず歴史・政治・思想・美術などのさまざまな時代的背景から杜甫の半生をひもとくことで、その人物像を浮かび上がらせるとともに、作品にのこされた太平の記憶を辿り、玄宗皇帝の時代を描き出す。
目次: 序説(松原朗) 総論 杜甫とその時代―安史の乱を中心として(後藤秋正)
Ⅰ 杜甫が生まれた洛陽の都 武則天の洛陽、玄宗の長安(妹尾達彦) 杜甫と祖父杜審言(松原朗) 杜甫の見た龍門石窟(肥田路美)
Ⅱ 玄宗の時代を飾る大輪の名花=楊貴妃 武韋の禍―楊貴妃への序曲(金子修一) 楊貴妃という人物(竹村則行) 楊貴妃を描いた文学(竹村則行) 「麗人行」と「哀江頭」―楊貴妃一族への揶揄と貴妃不在の曲江池(諸田龍美)
Ⅲ 唐の対外政策(唐の国際性) 漠北の異民族―突厥・ウイグル・ソグド人(石見清裕) 蕃将たちの活躍―高仙芝・哥舒翰・安禄山・安思順・李光弼(森部豊) 辺塞詩の詩人たち―岑参を中心に(高芝麻子) 杜甫「兵車行」(遠藤星希)
Ⅳ 杜甫の出仕と官歴 詩人たちの就職活動―科挙・恩蔭・献賦出身(紺野達也) 杜甫の就職運動と任官(樋口泰裕)
Ⅴ 杜甫の文学―伝統と革新 杜甫と『文選』(大橋賢一) 李白との比較―「詩聖と詩仙」「杜甫と李白の韻律」(市川桃子) 杜甫の社会批判詩と諷喩詩への道(谷口真由実)
Ⅵ 杜甫の交遊 李白(市川桃子) 高適・岑參・元結(加藤敏)
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