白居易研究年報 第十八号 特集 飲酒と喫茶
白居易研究会 編
|
|
出版社:勉誠出版 |
出版年:2017年12月 |
コード: 448p ISBN/ISSN 9784585070962 |
|
|
|
白居易文学において、量・質ともに二大双璧をなす「飲酒詩」と「喫茶詩」。 陶酔・非日常性に繋がる飲酒と、覚醒・日常性に繋がる喫茶という、好対照をなす題材に着目し、中国文人にとっての題材や思想の問題、文学史・文化史における意義など多角的な視点から考察する。
目次: 【特集 飲酒と喫茶】 特集に寄せて(埋田重夫) 「一甌の茶」と「七盌の茶」―中国茶文化における白居易の重要性について―(高橋忠彦) 「酔吟先生伝」を読み直す―対話的考察の試み―(諸田龍美) 源氏物語須磨の巻における白詩と道真詩の受容について―「琴詩酒」と「雪月花」―(新間一美) 白居易の飲酒詩と平安朝漢詩(本間洋一) 白居易の喫茶詩について(埋田重夫) 白居易と平安時代の茶の詩(北山円正) 韋応物詩における茶について―茶の表現と吏隠意識との関連―(山田和大) 日本中世禅林文学における茶に関わる典故表現について(太田亨) 【コラム】白楽天と茶掛け(石塚修) 浦上玉堂における白居易への敬慕―琴と酒とをめぐって―(下定雅弘) 白居易の酒と茶の詩―山人文学の視点から―(金文京)
【研究紹介】 『白氏文集』における「茶」と「酒」についての研究(下定雅弘)
【投稿論文】 菅原道真の斉物観の形成―「北溟章」に見える白居易詩の影響―(李現)
【訳注】 晁迥『法蔵砕金録』所収白居易関係資料訳注稿(二)(澤崎久和) 『白氏長慶集巻第廿二』翻刻 付 諸本校異(金澤典子)
【書評】 文艶蓉著『白居易生平与創作実証研究』上海古籍出版社、二〇一六年十一月―日中両国の新資料と研究手法の活用―(大渕貴之)
戦後日本における白居易の研究(白居易・白氏文集に関する研究)―二○一六年―(中木愛) 日本文学へ与えた白居易の影響に関する研究―二○一六年―(下定雅弘)
編集後記(埋田重夫)
|
|