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北京繁昌記 上製
中野江漢 著/中野達 編
出版社:東方書店
出版年:1993年12月
コード:00381   416p   ISBN/ISSN 4-497-93390-3
 
価格 5,126円
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燕迷必携! 古き佳き北京の穴場を紹介
旧中国で健筆を揮った碩学ジャーナリストによる1910~20年代の北京案内記。文天祥祠や白雲観などのよく知られた名勝旧跡から、知る人ぞ知る穴場までを紹介し、さらにラマ教の奇仏や秘薬の話、紫禁城大火の真相、北京乞食社会の実態など話題は尽きない。名勝にまつわる漢詩などを織りまぜつつ、軽快かつ平易な筆致で当時の街並みや風俗を描き、1910~20年代の北京を知るための資料としてはもちろん、往時をしのぶ読み物としても楽しめ、燕迷(北京マニア)を自認する読者にとっては必携の一冊。なお、後半部の「続・北京繁昌記」は当時中国で発行されていた邦字紙に発表された文章をまとめたもので、まとまった形で日本に紹介されるのは初めてである。

編著者のことば
初めて北京に来た私が、……図書館や古本屋を漁ってみると、北京に関する著述の多いのに驚かされた。……実際上北京の事物に当たってみると、二、三欽定書を除くのほかは、いたずらに故実を羅列したのみで、吾々が知らんと欲する点に触れた部分が少なく、案外信をおくに足らぬことに気づいた。しかもこれらの多くは前清の著述で、現代北京とはほとんど没交渉であることを発見した。ここまで漕ぎつけてみた私は、なお一歩進んで、文献と現実とを併せて「北京の研究」を完成してみようと決心した。爾来七年、足と頭と筆とで書いた努力の結晶が、即ちこの『北京繁昌記』である。(「北京繁昌記」自序より)

構成
凡例
[北京繁昌記]
自序/原著凡例
1 景山
2 数字の城壁
3 丁鈴、丁当
4 文天祥祠
5 謝畳山祠
6 末筠庵
7 七間楼
8 墨盒児
9 偽物屋
10 雍和宮:雍和宮喇嘛廟の起原/清朝の蔵蒙懐柔/その道筋と雍和宮碑/第一処天王殿と大石碑/一切経を入れた転輪/第二処温度孫殿/第三処雍和宮/第四処額木奇殿/第五処永佑殿/第六処東配殿/第七処法輪殿/戒壇と薬師壇/第八処照仏楼/行宮の焼け跡/第九処万福閣/第十処綏成殿/第十一処雅木得克楼/第十二処武聖殿/第十三処菩薩殿/第十四処西配殿/第十五処札寧阿殿/第十六処参呢特殿/大金仏と僧寮
11 歓喜仏
12 喇嘛の奇薬
13 北京の仏像店
14 天壇:その道筋/斎宮/圜丘/東北隅の三廓/皇穹宇と天声廓/祈年殿/皇乾殿/長廊と甘泉/七星石と宰牲亭/外垣と無名の門/神楽署と犠牲所/民国憲法の起草処/復辟の戦跡/天と郊祀
15 先農壇:道筋と神倉/太歳殿/神庫と神廚/先農壇の主体/穿殿と茶社/地祇壇/天神壇/天神地祇について/観耕台/親耕の儀式/慶成宮
16 方沢壇(地壇)
17 朝日壇(日壇)
18 夕月壇(月壇)
19 社稷壇
20 先蚕壇
21 孔子廟:孔子廟の名称とその起原/北京における孔子廟の起原/北京孔子廟の変遷/位置と道筋/廟の構成/廟の外廓/廟の前廓/大成門内の石鼓/後廓の古樹/樹間の碑亭/大成殿と神位/両廡の従祀先哲
22 崇聖祠:崇聖祠の起原と祀主/崇聖祠の構成
原書の附記および引用/編者附記
[続・北京繁昌記]
1 紫禁城:紫禁城への道/東華門から太和門まで/太和殿/中和殿/保和殿/乾清門/乾清宮/交泰殿/坤寧宮/欽安殿/城内の東北廓/城内の西北廓/城内の西南廓
2 紫禁城の大火:未曾有の大火/焼失した宮殿/宣統帝の英断/宮殿火災の歴史
3 関岳廟祠典
4 東獄廟
5 文昌帝宮
6 白雲観
7 法源寺
8 隆福寺
9 護国寺
10 大鐘寺
11 碧雲寺と臥仏寺:碧雲寺/寺の縁起/金剛宝座/五百羅漢/碉について/西山の名所/臥仏寺
12 欽天監・観象台
欽天監/観象台
13 露国公使館
14 西の停車場
15 窰台
16 陶然亭(附・酔郭の墓)
17 中央公園
18 廠甸児
19 顧亭林祠:私と亭林遺書/今関氏の著述/報国寺の道筋/慈仁寺/報国寺の跡/祠に詣づ
20 伝道士の墓
はしがき/道筋/展墓の手続/殉難碑/塋地の主体/拓本/利馬竇/湯若望
21 空中より見たる北京
22 北京見物記:風物狂/薬石/頭条胡同/射程/再見物/喇嘛廟/花子考/桿児上的/乞食の縄張り/乞食の恥/售票処/洋銭/紙幣
23 城環り:崇文門より朝陽門まで/朝陽門より徳勝門まで/徳勝門から西直門まで
24 北京の糞
25 黄塵万丈
26 空中鳴鑾
原書の附記および引用/編者附記
[解題]
附記―著者略歴/主要著書

■編著者紹介
中野 江漢(なかの こうかん):1889年福岡県生まれ。本名吉三郎。15歳で上京し、キリスト教の洗礼を受ける。18歳で中国に渡り、玄洋社に入社。漢口で佐藤胆斎に学び、黎元洪の機関誌「新民」編集に携わる。1915年北京に移り、以後北京聯合通信社を設立し、京津日日新聞北京支局主任を務めるかたわら、「支那風物叢書」を発行。1929年以降は、日中間を往復しながら、東京の文壇やマスコミで活動。興亜医学専門学校教授、中華民国国立北京師範大学特別教授を歴任。終戦後引き揚げ、1950年没。
中野 達(なかの とおる):1931年、中野江漢の長男として生まれる。東京教育大学大学院文学研究科中国古典学専攻修了。現在、國學院大学名誉教授。『中国詩詞選読』『中国語総合教本』(いずれも共著、東方書店)の他、『中国二十世紀史』(共著)、『中国預言書伝本集成』(編著)など編著書多数。
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