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北朝社会における南朝文化の受容 外交使節と亡命者の影響
上製
堀内淳一
出版社:東方書店
出版年:2018年03月
コード:00846 304p ISBN/ISSN 9784497218094
価格 4,950円
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中国の南北朝時代における政治的・文化的分裂が、その後どのように統合されるかを、当時の政治・文化の担い手であった貴族層の南北朝間交流――公的な「外交使節」と私的な「亡命」――に注目し論じる。
目次:
序 章 南北朝交流史の問題と展開
一 問題意識と課題の設定
二 北朝と南朝の間の交流に関する研究史
三 本書の構成
第一章 南北朝間の使節よりみた「文化」の多様性
はじめに
一 使者の選定とその背景
二 使節による文化交流の具体的事例
三 使者の体現する「文化」の範囲
四 北朝における使者の資質
おわりに
第二章 南北朝間の外交使節と経済交流――馬と柑橘――
はじめに
一 遣使と来聘
二 使節の私的な交流
三 軍事力と正統性の交換
おわりに
第三章 北朝の使者の帰国後
はじめに
一 北魏の南朝遣使と制度改革
二 魏斉革命と南朝への使者
三 隋の対陳使者と陳の平定
おわりに
第四章 府佐属僚からみた北魏の亡命氏族
はじめに
一 劉昶・王肅の府佐の構成
二 亡命者の子孫の府主について
三 北魏貴族社会と亡命者
おわりに
第五章 司馬氏の帰郷
はじめに
一 司馬氏の北帰について
二 北魏前期における司馬氏
三 司馬氏を騙るものたち
四 華北名族としての司馬氏
おわりに
第六章 北魏宗室の亡命と帰還
はじめに
一 北魏宗室の亡命の理由と経緯
二 梁における北魏宗室の待遇と帰国
三 北魏宗室以外の貴族の亡命と帰還
おわりに
補 論 『陳書』の編纂過程と隋陳関係記事
はじめに
一 『陳書』における隋陳外交記事の欠落
二 『陳書』の成書と流伝
三 『陳書』阮卓伝にみる隋陳関係
おわりに
終 章 北朝貴族の目に映る南朝――「島夷」から「万国安和」へ
後記
参考文献
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■編著者紹介
1977年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。皇學館大学文学部国史学科准教授。専門分野は、魏晋南北朝史、東アジア古代外交史など。主な著書に、「魯国か虜国か」(鈴木靖民・金子修一編『梁職貢図と東部ユーラシア世界』収録、勉誠出版)、「それぞれの正義」(窪添慶文編『魏晋南北朝史のいま』収録、勉誠出版)など。
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