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古代中国の語り物と説話集
高橋稔
出版社:東方書店
出版年:2017年11月
コード:00835   236p   ISBN/ISSN 9784497217141
 
価格 2,640円
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六朝時代以前の古い語り物の例として、荊軻の始皇暗殺の物語や、「連理の枝」につながる引き裂かれた夫婦の話などを翻訳。原文も掲載し、語りのリズムの痕跡を追究する。また、「捜神記」や「幽明録」といった「志怪小説」の生みの親「列異伝」の逸文50種を翻訳収録。出世を予知する「産神問答」やタブーを知って妖怪を退治する話の型などを掘り下げ、志怪小説と語り物が相互に与えた影響を見る。最後に、六朝志怪から唐代伝奇まで、あらゆる話を集めた「太平広記」と比較することで「列異伝」の特徴を考察する。

【関連書籍】
「玄怪録」と「伝奇」 続・古代中国の語り物と説話集―志怪から伝奇へ―
  高橋稔 著 2018年12月


構成

第一章 古代中国の語り物三種
 一、本章の読み方について一言
 二、中国最古の語り物
   ──春秋時代に語られた歴史語り──
   ──箴諫の文体例──
 三、司馬遷の聞いた語り物
   ──刺客荊軻の始皇暗殺の物語「燕丹子」──
 四、散文スタイルの語り物と韻文スタイルの語り物 ──語る物と歌う物──
 五、不幸に死んだ夫婦の物語
   ──古詩無名人焦仲卿の妻のために作る──
   ──偶然出会った稀有な出来事をそのまま伝える語り物──
第二章 志怪の生みの親となった「列異伝」
 一、「列異伝」の逸文五〇種の主題について
 二、六朝志怪の文体と伝説の記し方について
 三、「列異伝」の逸文に残された話に見る序破急の三段構成について
 四、「列異伝」の逸文から読み取れる話
  (一)神との交わり
  (二)祠廟の由来
  (三)冥界との交流
  (四)鬼(幽霊)との交わり
  (五)妖怪の話
  (六)自然にできた珍しいものの話
  (七)方士伝説
  (八)人間の不思議
 五、産神問答(産屋の神様)の話について
 六、妖怪退治とタブー
 七、志怪と語り物との関係について ──比翼相思樹伝説の場合──
第三章 隋唐代における語り物と小説との関係
 一、推薦制度の弊害と科挙の実施について
 二、初唐期の小説と語り物
 三、唐代伝奇と語り物
 四、才子佳人の物語と詩歌
 五、唐代伝奇と「太平広記」
 六、話ばかりを集めた類書「太平広記」
 七、「列異伝」と「太平広記」

関連年表/図版出典一覧/六朝説話集関係地名所在地

■編著者紹介
高橋稔(たかはし みのる)
1936年東京都に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科中国文学専攻博士課程単位取得退学。私立武蔵学園高等学校教諭を経て、1974年東京学芸大学講師、翌年助教授、1977年教授就任。1993年山形大学教育学部教授。2001年定年退職。現在も語り物の研究を続けている。著書に『中国説話文学の誕生』(東方書店)などがある。
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