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道教と科学技術 【最新刊】 /東方学術翻訳叢書 上製
姜生 著/三浦國雄 訳
出版社:東方書店
出版年:2017年07月
コード:00832   680p   ISBN/ISSN 9784497217110
 
価格 7,020円
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本書は、膨大な道教経典を収録する『道蔵』を丹念に読み込んで、道教の科学思想や煉丹術、さらには道教と化学、鉱物学、医学、養生学、数学、天文学、地学、物理学、技術工学、建築学、生物学などとの協調関係を具体的、実証的に明らかにしている。そのうえで道教における科学技術受容の変遷をたどり、道教が中国の科学技術発展に与えた「功」と「罪」を再評価していく。

構成
 日本語版への序(姜生)
 解説(三浦國雄)
第Ⅰ部 序説
 第一章 道教と科学の関係
  第一節 中国の科学に関する若干の疑問
  第二節 道教と科学の関係の問題
 第二章 科学の発展に対する道教の貢献
  第一節「その母に復帰する」思想の駆動力
  第二節 煉丹活動と天文学
  第三節 医薬学と生命科学への寄与
 第三章 道教と科学技術の同根性
  第一節 信仰が探究の車輪を推す
  第二節 促進要素の桎梏への転化
  第三節 「魚を得て筌を忘る」:道具の価値の矮小化・相対化
  第四節 アキレスの腱の発見
 第四章 道教科学思想の変容:外丹から内丹へ
  第一節 外丹から内丹への交代の深層
  第二節 「重玄学」と「道性論」
 第五章 内在化の進展:全真教から宋明理学へ
  第一節 全真教の勃興
  第二節 道教の内在化と宋明理学
  第三節 格物致知の変容
 第六章 文化の〈攫能性〉の問題:若干の理論的思考
  第一節 天‐ 人間の張力の構築と文明の内発力
  第二節 文明とその進化の文化生物学的基礎
  第三節 宗教‐ 科学の張力モデルと攫能性進化の方向
第Ⅱ部 煉丹術と化学
 第一章 初期道教の煉丹術の起源と推移
  第一節 物質変化観の発展
  第二節 冶金技術の発展と観念の分化および煉丹術の誕生
   一 青銅の冶鋳技術
   二 冶鉄技術
   三 「冶は天と通ず」―煉丹術の勃興
    (一)プロセスの類比
    (二)性質の類比
  第三節 医術の進歩と「外物を借りて自己を堅固にする」観念の形成
  第四節 初期煉丹活動の開始
   一 仙薬の採取から丹薬の煉製へ
   二 煉丹術の畸形的発展
  第五節 煉丹術と道教の相互依存
  第六節 道教煉丹術の基本的特徴
   一 神秘性と実験性
   二 偏執性と推理性
 第二章 魏晋思潮と煉丹・服薬
  第一節 死生観の変化
  第二節 天道自然思想と博物学の勃興
  第三節 煉丹術の復興
  第四節 帝王の服丹
  第五節 名士の服薬
  第六節 名士の服薬の原因と影響
   一 名士の服薬の社会的原因
   二 名士の服薬の個人的要素
   三 名士の服薬と符籙派・丹鼎派との関係
  第七節 五石散の成分と効能
 第三章 煉丹術の主要薬物とその化学的成果
  第一節 水銀の化学
   一 丹砂の考察
   二 丹砂から水銀の煉製
    (一)水銀の発展の歴史的経過
    (二)「抽砂煉汞」法の進展
   三 水銀化合物
    (一)酸化水銀
    (二)水銀の塩化化合物:(1)塩化亜水、(2)塩化水銀
    (三)硫化水銀
    (四)硫酸水銀
    (五)汞斉合金
  第二節 鉛の化学
   一 鉛とその化合物
   二 鉛ガラス
  第三節 砒素の化学
   一 砒素および砒素と医薬との関係
  第四節 黄金と薬金に関する化学成果
   一 黄金に対する認識と迷信
   二 薬金の製造
第Ⅲ部 医学と養生学
 第一章 医・道同源:道家・道教と中医薬学
  第一節 道教医学の源流
   一 道教と医学の起源上の同一性
    (一)道教と医学の共通の哲学基礎:黄老思想と陰陽五行学説
    (二)生命の永遠性への渇仰
    (三)巫鬼信仰の役割
   二 秦漢方士と中医学の発展
    (一)神仙方士の生命観
    (二)神仙方士の長生術
    (三)秦漢の方士と医家
   三 魏晋以後の道教と医学の関係
    (一)目録学の角度から見た魏晋以降の医・道関係の複雑さ
    (二)道教が医薬を重視した理由
    (三)医薬学に対する道教の貢献
   四 小結
  第二節 シャーマニズム医学:宗教医学の萌芽
   一 シャーマニズム医学現象の源流
    (一)シャーマニズム医学の誕生
    (二)「巫彭が医療を行なった」理由
    (三)巫医の治療方法
    (四)巫医の貢献
   二 巫医の衰退とその原因
    (一)巫の医からの分化と衰退
    (二)巫医衰退の原因
    (三)巫医法術の露見と批判
   三 巫医の生き残り
    (一)中医学中の巫医現象
    (二)中医学中の交感巫術
    (三)道教と巫医
   四 小結
  第三節 方士医学から道教医学へ
   一 方士医家の基本的特徴
    (一)方士医家の多元性【事例1:華陀】【事例2:別種の方士医家】
    (二)学術伝承の秘密性
    (三)医家の事跡の伝奇性
   二 方士医学の成果
    (一)養生医学の最盛期
    (二)臨床医学の輝かしい成果
   三 方士医学の進展
    (一)正統中国医学の発展に向けて
    (二)道教医学への進展
   四 小結
  第四節 道家思想の影響下における中国医学理論
   一 黄老思想の医学領域における発現と発展
    (一)精気論の基盤上に構築された生命観
    (二)清虚無為の養生論
    (三)病を治すは国を治めるが如し
   二 陰陽五行論による生命現象の解釈
    (一)陰陽学説、
    (二)五行論
   三 天人関係
    (一)人と天地の相互関係
    (二)順天の道
 第二章 『太平経』:道教医学の綱領
  第一節 宗教医学体系の構築
   一 三合相通の生命理論
   二 人体と天地のアナロジー
   三 宗教的病因論
  第二節 治病方
   一 薬物療法
   二 鍼灸治療
   三 咒禁療方
   四 小結
 第三章 両晋の道教医学
  第一節 両晋の道教医家たち
   一 道士医家
   二 その他の道教医家
   三 『劉涓子鬼遺方』とその外科の成果
  第二節 葛洪の医学上の成果
   一 葛洪の医薬思想
    (一)人体観
    (二)病因論
    (三)疾病予防論
    (四)医療観
   二 葛洪の医薬領域における具体的な成果
    (一)化学製薬
    (二)生薬学
    (三)鍼灸学
    (四)疾病学
 第四章 道教と養生
  第一節 道教の養生概念
   一 養生概念
   二 道教の神仙追求と養生
   三 道教における養生学の位置
  第二節 道教養生学の創出とその発展
   一 萌芽段階
   二 形成段階
   三 成熟段階
   四 発展段階
  第三節 道教養生学の体系的構造
   一 基礎理論
   二 養生理論
   三 養生の方法
第Ⅳ部 天文学と地理学
  小序
 第一章 宇宙進化論
  第一節 先秦道家の観点
  第二節 天地の起源に対する『淮南子』の体系性
  第三節 『列子』の天地生成と天地崩壊説
  第四節 張衡『霊憲』:道家の宇宙進化論の影響
 第二章 天地の構造説と天人感応論
  第一節 『淮南子』と蓋天説
  第二節 渾天説と道家思想の源流
  第三節 葛洪の弁護と渾天説の発展
  第四節 「天人感応」論の天文学的認識
 第三章 漢晋道教の地理学研究
  第一節 開教と修道の過程における地理活動
  第二節 洞天福地とその地理学的考察
  第三節 最古の等高線地図:「五岳真形図」とその地理学上の価値
  第四節 漢晋の道教地学思想と学術の成果
第Ⅴ部 物理学と技術
  小序
 第一章 時間と空間に対する認識
  第一節 時間と空間の定義
  第二節 時空の無限性
  第三節 時間の流動性に対する認識
  第四節 時間の計測法の改革
 第二章 力学知識
  第一節 物体の運動現象に対する認識
  第二節 力と運動
  第三節 浮力現象の認識
  第四節 テコの原理の応用と大気中の湿度の測量
  第五節 ロボットの構想
 第三章 熱学知識
  第一節 熱現象に対する認識
  第二節 水の沸騰と製氷
  第三節 原始的「熱気球」の実験
 第四章 光学知識
  第一節 光の性質の観察と探究
  第二節 陽燧の焦点距離に対する初歩的認識
  第三節 鏡面研磨技術の最早期の記載
  第四節 氷鏡の取火:凸レンズの光学的特性の探究
  第五節 平面鏡の成像技術の応用
 第五章 音響学と磁気学の認識
  第一節 音声の共振現象に対する認識
  第二節 声律学:中国の平均律の先駆
  第三節 磁石の指向性と指南針の発明
  第四節 磁性の吸引と反発現象の応用
 第六章 初期道教と建築
  小序
  第一節 道教建築の思想的淵源
   一 道教建築の哲学的基礎
   二 神仙伝説の仙境構想
   三 宮闕台観の歴史的源流
   四 「仙人は楼居を好む」:慕仙時代の象徴的な建築
  第二節 初期道教建築と建築思想
   一 初期道教の環境倫理観の建築に対する影響
   二 山中の洞室の探求
   三 『太平経』の「太平来善の家」という妙案
   四 初期道教の具体的な建築形式
    (一)「治」と「靖室」(浄室)
    (二)「茅屋」
    (三)「天倉」
    (四)「義舎」
    (五)「神壇」
    (六)「道観」
  結語 道教建築の自己規定性
   〔附録1〕「道法自然」:都江堰の水利工事と道家哲学
   〔附録2〕道教の地母崇拝と「生地」観念:〈子宮コンプレックス〉
 第七章 初期道教の飛行構想
  第一節 道教飛行観念の起源
   一 古代神話伝説中にみえる飛行の夢想
   二 両漢時代の飛行夢想と王充の理性的批判
  第二節 道家と神仙家の探究
   一 道家の「待つ所なし」の境地の追求
   二 昇仙飛行の手段
   三 「身に羽翼が生え、飛んで相い往来す」
  第三節 初期道教の飛行構想
   一 翼なくして飛ぶ
   二 天空を疾走
  第四節 道教と最速の飛行器構想
   一 プロペラ式飛行器
   二 宇宙航行
   三 「仙槎(せんさ)」:最古の宇宙飛行器
   〔附録1〕水中を潜航行する「淪波(りんは)の舟」
   〔附録2〕飛行と捜索目的の「曳影(えいえい)の剣」
 訳者あとがき(三浦國雄)
 参考文献
 索引

■編著者紹介
姜生(きょう せい)
1964 年、河北省昌黎生まれ。山東大学・歴史学学士(1987 年)、復旦大学・歴史学修士(1990 年)、四川大学・宗教研究所哲学博士(1995 年)。2002 年に山東大学・宗教、科学と社会問題研究所所長、同博士生指導教授、2013 年、新設された四川大学・文化科技協同創新研発センター所長、同・歴史文化学院・長江学者特聘教授を兼任して現在に至る。専門は考古学、歴史学、道教学、宗教学、宗教と科学との交差研究、図像学等々、多方面にわたっている。
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