『胎産書』は、胎児の成長や妊婦の養生法、男女の産み分け法に関わる記述があり、『雑禁方』は、呪術的な医療行為を記す医書。『天下至道談』『合陰陽方』は、具体的な房中術を、『十問』は問答の形式で房中術や長生術についての話を記載する。「人字図」「禹蔵図」も収録し、詳しく解説する。人名・書名・事項索引付。 ●編著者のことば ……江戸時代から明治にかけて日本で流行した三世相と呼ばれる書物がある。前世・現世・来世の三世の因果・吉凶を判断するという仏教の体裁をとる書物であるが、大雑書とも呼ばれ、民間の生活に必要な雑多な知識が詰め込まれている。…中略…三世相の類の書物は他にも多々あるが、それらにほぼ共通してみえる、胎児の成長の様子、出産後の胞衣の埋め方、四季により生まれた子の運勢を占うこと、のいずれもが、『胎産書』の記されていた帛の中に、すでに述べられている。これらの知識は、その基本的な形をかえることなく、連綿と伝わり、海を越えて日本の庶民にまで影響を与えている。(「解説」より)
●構成 口絵 凡例 解説 Ⅰ『胎産書』・禹蔵図・人字図・『雑禁方』 Ⅱ『天下至道談』『合陰陽方』『十問』 第一部 胎産書 『胎産書』図形 雑禁方 第二部 (雑禁方巻末佚文)天下至道談巻首 天下至道談 合陰陽方 十問 あとがき 参考文献 索引 比較対象表
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