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東アジア海文明の歴史と環境 /学習院大学東洋文化研究叢書 上製
鶴間和幸,葛剣雄 編著
出版社:東方書店
出版年:2013年04月
コード:00756   584p   ISBN/ISSN 9784497213044
 
価格 5,280円
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政治的な東アジア世界や文化交流としての東アジア文化圏を環境史の立場から見直していく日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「東アジア海文明の歴史と環境」プロジェクトによる日中韓の共同研究をまとめたもの。

編著者のことば
私たちはこうした東アジア海をめぐる活発な議論を今後も東アジア海文明という枠組みで継続させていきたいと思う。現在の中国も一三億の人口のうち約五億人が沿海地域に集中している。内陸部を抱えてきた中国も中国であれば、海に向いた中国も中国であった。海に向いた中国が軽視されてきたのは、そもそもは内陸国家秦が東方六国という黄河長江下流域の平原諸国家を征服して中華帝国を建てたことにあった。沿海といういいかたでは狭すぎる。いま黄河、長江下流域のいわゆる東方大平原という広大な平原地域が、いかに朝鮮半島、日本に向いた地域であり、密接な関係をもってきたのかを歴史的にさぐる作業を進めていくべきであろう。(本文「東アジア海文明と環境への認識」鶴間和幸より)

構成

巻頭言
『東アジア海』と地中海の比較―なぜ古代中国は海外へ拡大する原動力を欠いていたのか 葛剣雄(菅野恵美訳)

Ⅰ 東アジア海文明と環境への認識
東アジア海文明と環境への認識(仮) 鶴間和幸
土器からみた“東アジア海文明”の胎動期―その歴史と環境 久慈大介
魏晋南北朝時期における「海眺め」の流行と海域認識について―現存する詩賦文献を主要な手がかりとして 安 介生(津守 陽訳)
魏晋北朝期黄河下流平原における牧畜民の活動 市来弘志
東アジアの海を渡る唐代のソグド人 福島 恵

Ⅱ 東アジア海文明と黄河
歴史時期黄河流域的城市興衰和環境変遷 鄒 逸麟(放生育王訳)
リモートセンシングデータを利用した前漢期黄河故河道復元―前漢期の黄河決壊に関する一考察 長谷川順二
黄河古河道復元におけるマルチソースデータの応用―北宋京東故道を例として 満 志敏(柏倉伸哉訳)
南宋以来黄河下游変遷対海岸的影響 韓 昭慶(五味知子訳)

Ⅲ 東アジア海文明と東方大平原
春秋邗溝考 水野 卓
漢代における東アジア海文明の萌芽と邗溝の役割 青木俊介
人々はなぜ徙民に応じたのか―前漢関中徙民についての一考察 濱川 栄
黄河下流域における交通と図像の流通について 菅野恵美
民国期の黄河水運 樊 如森(河野剛彦訳)

Ⅳ 東アジア海文明と水利技術
銭塘江逆流と秦漢時代の江南―鑑湖創設をめぐって 大川裕子
塢から見る東アジア海文明と水利技術 村松弘一
「東アジア海」が結ぶ沿海低地の開発方式 小山田宏一
清代江南における防波堤の日常的管理にみる生態と社会の関係 王 大学(倉嶋真美訳)

Ⅴ 東アジア海文明と災害・環境
自然災害と中国古代行政区画の変遷についての初探 段 偉(中村威也訳)
歴史時代の中国川江流域と長江中下流地区の洪水災害発生に関する研究 楊 偉兵(石川 晶訳)
1391~2006年の龍感湖‐太白湖流域の人口の推移と湖の堆積物との呼応関係 鄒 怡(福島 恵訳)

おわりに  鶴間和幸

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