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占いと中国古代の社会 発掘された古文献が語る /東方選書42
工藤元男
出版社:東方書店
出版年:2011年12月
コード:00715   290p   ISBN/ISSN 9784497211101
 
価格 2,200円
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巫風豊かな楚地に生まれ、秦漢帝国を媒介として各地に伝播し、解体していった中国古代の占卜(占い)文化。主に近年出土し注目される占卜書「日書」を読み解きながら、古代の人々の生活と社会の実態を明らかにする。

編著者のことば
近年の考古発見の中で暦の独自の展開として注目されている資料が「日書」である。この「日書」を社会を映し出す鏡としてみた場合、それは社会史の史料として興味深い情報をわれわれに提供している。それは戦国時代の楚地で成立し、秦の南郡統治やさらなる占領地の拡大によって普及し、秦漢帝国が成立した後はこの時代の一般的な文化の一つとして流行したとみて大過ないであろう。とくに漢代に入って「日書」の出土分布地が全国的な広がりをみせるのは、それを裏づけている。その意味で「日書」はすぐれて歴史的な文化産物なのである。(エピローグ)

構成
凡例
プロローグ
第一章 長安東市の日者 
 一、宋忠・賈誼、司馬季主に論破される
 二、子弾庫楚帛書の宇宙観
 三、郭店楚簡「太一生水」の宇宙観
 四、日者の世界
  1、墨子と日者
  2、日者の日常の生業
  3、「日者」の変容
  4、視日・質日と日者
第二章 「日書」の発見
 一、戦国時代の「日書」
  1、睡虎地秦簡の発見
  2、江陵王家台秦簡「日書」
  3、九店楚簡「日書」
  4、放馬灘秦簡「日書」
 二、秦代の「日書」
  1、周家台秦簡「日書」
  2、江陵岳山秦墓木牘「日書」
 三、漢代の「日書」
  1、香港中文大学文物館蔵漢簡「日書」 
  2、張家山二四九号漢墓「日書」、同一二七(三二七)号漢墓竹簡「日書」 
  3、阜陽双古堆漢簡「日書」
  4、沅陵虎渓山漢簡「日書」
  5、睡虎地漢簡「日書」
  6、荊州印台漢簡「日書」
  7、随州孔家坡漢簡「日書」
  8、西安杜陵漢代木牘「日書」
  9、北京大学収蔵前漢竹書「日書」
  10、定県漢簡「日書」
  11、敦煌懸泉漢簡「日書」
  12、水泉子漢簡「日書」
  13、その他の「日書」
 四、日者、日者列伝、「日書」の関係
第三章 国家と占卜
 一、秦国と占卜
  1、遷都と卜居
  2、焚書坑儒事件と書籍
  「秦記」  占夢書  医薬の書  卜筮の書  種樹の書    
 二、前漢文帝と亀卜
  1、呂氏一族の粛正
  2、文帝の即位と亀卜
 三、前漢武帝と占卜
  1、武帝時代の太卜 
  2、武帝と嫁娶日の占卜
 四、王莽・曹丕の禅譲劇と建除
 附 孔府と建除
第四章 官吏と出張と占卜 
 一、「元延二年日記」簡介
 二、師饒の出張と宿泊
 三、師饒の出張と占卜
  1、「神亀占」篇
  2、「六甲占雨」篇
  3、「博局占」篇
  4、「刑徳行時」篇
  5、「刑徳行時」篇と「日書」
  6、「行道吉凶」篇
  7、崔浩の三陰論
  8、「行道吉凶」篇と「日書」
 三、羽山行
 四、「暦譜」、「視日」、「質日」
第五章 行旅と占卜
 一、文献史料にみえる漢代の行神と祖道
  1、行神・祖神・道神
  2、祖道
  3、軷壇の復原
  4、劉邦伝説と尹湾簡牘「贈銭名籍」
 二、「日書」における先秦時代の行神と祖道 
  1、行祠と軷壇
  2、出行日の選択
方位との関係  時制(十二時制・十六時制・十八時制・二十八時制) 出行の吉日と時刻
  3、祖道における禁忌
  4、禹歩 
  5、帰家の択日と儀礼
 三、反論の検証 
  1、五行・五祀との関係
   検証(1)
  2、禹歩との関係
   検証(2)
第六章 「卜筮祭祷簡」と貞人・貞卜 
 一、楚地の巫風
 二、包山楚簡「卜筮祭祷簡」
 三、歳貞と疾病貞 
 四、包山楚簡からみた楚国の封君と世族の動向
 五、秦国・楚国における路線の岐路―律令をめぐって―
 附 宜昌の国際シンポジウム
第七章  「卜筮祭祷簡」から「日書」へ
 一、「卜筮祭祷簡」の疾病貞と「日書」の卜疾病
 二、九店楚簡「告武夷」篇と「日書」
 三、最古の「卜筮祭祷簡」―平夜君成墓楚簡―
第八章 移風易俗と法
 一、法治と移風易俗
  1、移風易俗の思想
  2、秦の六国統一と移風易俗
 二、睡虎地秦簡からみた法と習俗
  1、「語書」よりみた法と習俗
  2、商鞅変法における法と習俗
  3、「日書」の「歳」篇にみえる秦暦と楚暦
  4、秦簡田律に反映された地域性
  5、張家山漢簡「二年律令」田律からの検証
  6、「月令詔条」からの検証
  7、「二年律令」置吏律からの検証
 三、秦漢田律と「日書」
  1、土功の吉凶に対する関心 
  2、青川木牘「為田律」と除道の忌日 
 エピローグ
 注
 あとがき
 図引用一覧

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■編著者紹介
1950年生まれ。1982年早稲田大学博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。早稲田大学文学学術院教授。主な編著に『東アジア古代出土文字資料の研究』(共編、雄山閣、2009年)、『中国古代文明の形成と展開』(早稲田大学文学部、2003年)、『睡虎地秦簡よりみた秦代の国家と社会』(創文社、1998年)ほか。
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