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中国・台湾における日本像 映画・教科書・翻訳が伝える日本 上製
弓削俊洋 編著
出版社:東方書店
出版年:2011年03月
コード:00707   154p   ISBN/ISSN 9784497211026
 
価格 2,420円
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現代中国・台湾の映画・教科書・翻訳作品など、日本情報を伝達する種々のメディアに映し出される日本・日本人像を明らかにする。“反日”“親日”にとどまらない複雑な対日イメージが生み出される背景を探ると、中国・台湾の内政問題や日中関係の軋轢、中国人の価値観の変化も見えてくる。歴史教科書における南京事件の記述、日本語教科書に描かれた日本人、戦前・戦後の抗日映画やカンフー映画、大ヒットを記録した『海角七号』をはじめとする台湾映画、村上春樹作品の翻訳まで、多様な題材を用いて、日本という“合わせ鏡”に映し出された現代中国・台湾の実情に光を当てる。

編著者のことば
……日本・日本人に関する情報や中国人の対日感情は、“反日”一色で塗り固められているわけではない。映像作品や教科書、日本文学の翻訳の中には、私たち日本人が知らない、多様で新しい情報が数多くある。一方、大陸と異なり“親日”的だと言われる台湾においても、映像作品に登場する日本人の全てが“善人”ではないし、“善人”としての日本人像にも実はしたたかな“計算”が働いているのである。したがって、このような日本情報を通じて形成される対日イメージも一様ではなく、ましてや個人の心の中にまで分け入ってみれば、そこにはさらに複雑な対日観も見えてくる。(「あとがき」より)

構成
序 言(弓削俊洋)

第1章 鏡合わせの中国人と日本人――中国映画#スクリーン#に投影される日中両国(好並晶)
はじめに
1. 見えざるものから顕在化するものへ
――戦前戦後の中国映画に描かれた“日本・日本人”
 2.改革開放と共に――高倉健・張芸謀・残留孤児
 3.功夫#カンフー#映画に反映される“日本人”の鏡像
 おわりにかえて――互いの“いま”の姿を捉えようと試みる現代

第2章 愛憎を繋ぐ虹の架け橋――台湾映像作品にみる日本と台湾人(宮田さつき)
 1.台湾映像作品中の“善良な日本人”
 2.日台の希望を繋ぐ虹の橋――『海角七号』
 3.誇り高き魂の家へ続く虹の橋――『セデックバレ』
 おわりに

第3章 「大虐殺」という“記憶の証明”――歴史教科書における南京事件(弓削俊洋)
 はじめに
 1.教科書【1986】における南京事件――「血なまぐさい大虐殺」の再現
 2.教科書【1995】と南京事件――多様な“罪業”の中に埋没する事件
 3.教科書【2006】における南京事件――集中特化による事件の強調
 おわりに

第4章 新たな日本像への胎動――日本語教科書における日本(伊月知子)
 1.日本語学科の学生に芽生えた新しい“日本人イメージ”
 2.中国における日本語ブームと日本語学習の動機
 3.日本語教科書における日本・日本人像――歴史教科書との差異
 おわりに

第5章 中国における「村上熱」――ブームの背景と林少華の翻訳について(園山延枝)
 はじめに
 1. 中国における「村上熱」――日本文学最大のブーム
 2.「村上熱」の原因――中国人にとっての魅力
 3. 林少華の訳文――美しき中国語の「厚化粧」
 おわりに
 
あとがき(伊月知子)

索引

■編著者紹介
1953年生まれ。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。愛媛大学教授。主要業績:『図説・中国20世紀文学』(共著、白帝社、1995年)、『老舎幽黙詩文集』(共訳、叢文社、1999年)ほか。
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