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台湾意識と台湾文化 台湾におけるアイデンティティーの歴史的変遷 上製
黄俊傑/臼井進 訳
出版社:東方書店
出版年:2008年12月
コード:00669   208p   ISBN/ISSN 9784497208040
 
価格 3,080円
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ポスト戒厳時代の台湾において、最も注目される概念である「台湾意識」。明清から日本統治期、戦後に及ぶ数百年の歴史を辿り、その多層性と複雑性に分け入るとともに、二一世紀の新たなアイデンティティーを探る。

編著者のことば
一九八七年七月に戒厳令が解かれて以来、「台湾意識」は、過去の潜在的な状態から、あたかも火山が爆発するかのように溢れ出し、ポスト戒厳時代の台湾において最も注目を集める現象の一つとなった。いわゆる「台湾意識」とは、台湾に生きる人々が、彼らが生存する時間的、空間的状況を認識し解釈する方法およびその思想を指す。……台湾意識の思想的内包は一体どうであったのか。その経緯にはどのような発展段階が見られたのか。未来への展望はどうであるのか。これらはすべて、この一〇年余りに、「台湾意識」が潜在的位置から明るみになる発展過程において顕著となってきた問題である。(第一章序文より)

構成
*日本語版序文

第一章 「台湾意識」の発展およびその特質――歴史の回顧と未来への展望
一、序文
二、「台湾意識」の発展段階――歴史の回顧
(一)明清時期
(二)日本統治時期――一八九五―一九四五
(三)光復後――一九四五―一九八七
(四)ポスト戒厳期――一九八七年より今日まで
三、「台湾意識」の特質
四、結論

第二章 「台湾意識」における「文化アイデンティティー」と「政治アイデンティティー」との関係
一、序文
二、「台湾意識」における「文化アイデンティティー」と「政治アイデンティティー」の不可分性
(一)「文化アイデンティティー」と「政治アイデンティティー」との不可分性
(二)国家アイデンティティーと歴史意識
三、「台湾意識」における「文化アイデンティティー」と「政治アイデンティティー」の緊張性
(一)抽象性と具体性との矛盾
(二)理想性と現実性との矛盾
(三)長期性と短期性との矛盾
四、結論

第三章 日本統治時代における台湾知識人の大陸経験――「祖国意識」の形成、内包およびその変化について
一、序文
二、日本統治時代における台湾人の「祖国意識」の形成
(一)植民統治による抑圧
(二)漢文化へのアイデンティティー
三、日本統治時代における台湾人の「祖国意識」の内包およびその問題
(一)台湾と中国大陸との有機的関係
(二)「祖国意識」の抽象的な心理構造
(三)理想と現実の落差
四、台湾知識人の「祖国意識」の変化――「屈辱を耐え忍んだ五十年、今日光復を迎えるも悲哀に転ず」
(一)光復の喜び
(二)「祖国意識」の幻滅
(三)台湾「戦犯」解釈に対する不満
五、結論

第四章 日本統治時代における台湾知識人の中国の前途に対する見解――一九二〇年代「中国改造論」論争を中心に
一、序文
二、「中国改造論」論争の歴史的背景と論争の担い手たち
(一)中国、日本、台湾の三者が密接な相互関係を有した激動期
(二)当時の台湾における代表的人物による論争
三、議論(一)資本主義の道か、それとも社会主義の道か
(一)陳、許、蔡三氏の論点と論争
(二)中国知識人の見方との比較
四、議題(二)民族解放と階級解放のいずれが先か
五、結論

第五章 戦後台湾における文化変遷の主要方向――個体性の覚醒とその問題
一、序文
二、戦後の台湾文化における「個体性」の覚醒とその歴史的意義
(一)「個体性」の覚醒
(二)「個体性」覚醒の歴史的意義
三、台湾文化における「個体性」覚醒の原因
(一)農業社会から工業社会への転換
(二)教育の拡大
(三)政治的民主化
四、「個体性覚醒」後における台湾文化の問題とその対応策
(一)「個体性の覚醒」の歴史的意義
(二)「個体性の覚醒」の内包する問題
(三)「相互主体性」の理念
五、結論

*索引
*台湾略年表
*引用書目

■編著者紹介
1946年生。台湾大学歴史学系卒業、ワシントン大学(シアトル)博士。現在、台湾大学歴史学系教授。主な著作に『戦後台湾的転型及其展望』(台湾大学出版中心、2006年)、『徳川日本論語詮釈史論』(台湾大学出版中心、2006年)、『東亜儒学史的新視野』(台湾大学出版中心、2004年)ほか。
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