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近代日本の知識人と中国哲学
徐水生/阿川修三,佐藤一樹 訳
出版社:東方書店
出版年:2008年10月
コード:00667   192p   ISBN/ISSN 9784497208033
 
価格 1,980円
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日本文化の近代化に果たした中国哲学の影響を明治、大正、昭和の代表的知識人の思想を通じて考察する。

編著者のことば
「他山の石、以て玉を攻むべし」というが、日本が東洋でもっとも早く近代化し、しかも、その近代化が欧米のものと異なっているのは、近代化の過程で伝統文化を放棄することなく保持し続けたことに負うところが大きい。それ故、この問題に関する実証研究は、中国研究者の「伝統文化と近代化」についての一層踏み込んだ探求に役立つだろう。このような見通しのもと、私は日本における一年間の研究の機会を利用して、日本の学者のさまざまな研究成果も参照しつつ、西周、中江兆民、西田幾多郎、渋沢栄一、夏目漱石、湯川秀樹といったエリート知識人の著作を読み進め、検討を加えて、帰国後、博士学位論文に仕上げたのだった。
論文の一部は、『中国社会科学』『哲学研究』『孔子研究』『日本学刊』『中日関係史研究』など、中国の学術雑誌に掲載し、多くの人々から貴重な意見や質問を頂いたが、論文全体は一九九三年、台湾の文津出版社から「大陸地区博士論文叢刊」の一冊として刊行された。一九九六年に、周一良先生、中西進先生共編の『中日文化交流史叢書』思想篇、および『中国哲学年鑑』で、詳しい紹介がなされている。(序より)

構成
日本語版序
序章:日本近代文化の息吹
 一、日本における中国哲学の蓄積
 二、近代化の目標と東西文化融合への動き
 三、「脱亜」と「復古」の間の難問
第一章:「近代哲学の父」の歴史的選択―西周と中国哲学
 一、東儒と西哲、「其の実一なり」
 二、宇宙進化論と陰陽の「二儀」
 三、近代知識論と「知行」学説
 四、「人世三宝説」と儒学の価値観
 五、哲学概念の訳語創出と転用
第二章:近代唯物論の新たな解釈―中江兆民と中国哲学
 一、漢学への偏愛と西学の紹介
 二、荘子哲学と兆民精神
 三、荀子、王充、范縝と兆民の唯物論
 四、『老子』『易』の弁証法と中江兆民の変革論
 五、孟子の思想と中江兆民の自由民権論
第三章:東西哲学融合の独創―西田幾多郎と中国哲学
 一、「東洋には東洋の哲学がある」
 二、荘子哲学と「純粋経験」
 三、陽明学と「真実の自我」
 四、儒家倫理と「真正の善」
 五、中国仏教哲学と「自己同一」
第四章:諸文化領域における中国哲学の浸透
 一、孔子の思想と日本の近代的企業――渋沢栄一を例とする
 二、老荘哲学と日本の近代哲学――夏目漱石を例とする
 三、中国古代の知恵と先端科学――湯川秀樹を例とする
結語:文化の近代化の源泉

■編著者紹介
徐水生(ジョ スイセイ)1954年生 武漢大学哲学学院教授 哲学博士 同志社大学(1990-91)、東京大学(1998-99)、国士舘大学(2004)などで日本の哲学を研究。訳者略歴:阿川修三 文教大学 文学部中国語中国文学科 教授 東京教育大学文学部、東京都立大学大学院出身(中国文学) 佐藤一樹 二松学舎大学国際政治経済学部教授 東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専門課程博士課程出身 専門:近代日中文化・思想史
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