佐藤栄作
/衞藤瀋吉著作集(第10巻)
上製
衞藤瀋吉 著
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出版社:東方書店 |
出版年:2003年12月 |
コード:00606 272p ISBN/ISSN 4-497-20311-5 |
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「非凡なる凡人」宰相佐藤栄作の生涯!華やかに行われた万博と血と泥にまみれた大学紛争……、戦後民主主義や高度成長の矛盾が一挙に噴出した時代に、内外の問題に悩まされつつも長期政権を維持し、沖縄返還の大事業を成し遂げた首相・佐藤栄作(在任1964~72)の伝記。山口での奔放な少年時代から、鉄道官僚としての業績、実兄・岸信介との愛憎、対中秘密外交を経て、ノーベル平和賞受賞に至るまでの「非凡なる凡人」の生涯を、著者独自の人間観察に基づき、躍動感溢れる筆致で魅力的に描き出す。なお本書は、1989年に時事通信社より「日本宰相列伝」中の1巻として出版された『佐藤栄作』に改訂を施し、関連する短文3篇を付したものである。 ●編著者のことば どこといってとりえのない栄作が、なぜ急速に保守党のなかでおのが派閥をつくって、総理にまでなり、晩年はさらにノーベル平和賞まで受賞するに至ったか、筆者の詮索癖、好奇心をいちじるしく刺激するものがあった。結果として本書は、人間栄作論になってしまった。……筆者の栄作研究が進むに従い、「腹黒い」とか「早耳の佐藤」とか、総理当時、マスコミで噂されていたイメージ、やや暗くて冷たい、官僚そのものの栄作像とは、かなり違ったものが浮かび上がってきた。本書を読まれる読者諸君は、右のような世間に流布している栄作像と、筆者が本文で描き出した栄作像との、いずれが正しいか判断していただきたい。(「佐藤栄作」まえがきより)
●構成 Ⅰ 佐藤栄作 まえがき 1 生い立ち 2 門司鉄道局時代 3 本省時代 4 政治の世界へ 5 総理への道 6 宰相栄作 7 落暉 おわりに―この非凡なる凡人 略年譜 参考文献 Ⅱ 佐藤栄作をめぐって 佐藤・ジョンソン会談の評価と今後の課題 栄作と五郎 民主主義は倫理的規範たりうるか 初出一覧 著者に聞く(衞藤瀋吉+石井明+平野健一郎)
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■編著者紹介
衞藤 瀋吉(えとう しんきち):1923年、旧満洲奉天生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学教授、青山学院大学教授、亜細亜大学学長、東洋英和女学院院長などを歴任。現在、東京大学名誉教授。第一回吉野作造賞受賞。紫綬褒章・勲二等瑞宝章受章。論著多数。
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