『知日』の編集長・蘇静による中国文化を見つめ直すムック。 第2号のテーマは、「ブルース・リー」。 「現代的視点」「伝統の継承」「中国と西洋の対比」を三つの核心的理念として編集される本誌は、第1号のテーマ「山水」から一転、個人へと焦点を絞った。近代以降の中国人もしくは華人において、三つの理念を生き生きと体現している人物は誰か?そう「李小竜」、ブルース・リーである。 ブルース・リーと聞いてまず思い浮かぶのは、武術の達人、カンフーの巨星としての姿だろうか。しかし、ただの武術家と思うのは全くの見当違い、実際には、その精神性や思想哲学、さらに映画や武術面での活動など、どの領域においても輝かしい光芒のような足跡を残した。トレーニング、フィットネス、音楽、様々なゲームや漫画・・・当時その影響力が及ばない所はなく、その短い一生において東と西を行き来し交流の架け橋となり、また世界中だれもが彼の名前を知っており、今日においてなおその影響力が消えることはない。 本誌は、ブルース・リーの人生や足跡、その映画事業や武道理念、人生哲学、斬新な思想等についてトータルな分析と解読を試みる。その目的はただ一つ---「もっと知りたい、ブルース・リー」!。
|