|
|
|
|
中国はなぜ軍拡を続けるのか
/新潮選書
阿南友亮
|
|
出版社:新潮社 |
出版年:2017年08月 |
コード: 352p ISBN/ISSN 9784106038150 |
|
|
|
<東京店在庫有り>
東京店に在庫がございます。少部数のものもございますので、ご来店の場合は直接お問合せください。
|
|
|
|
|
日本がいかに誠実な対応を取ろうとも、どれだけ経済的相互依存を深めようとも、中国共産党はこの先も軍拡を続けるし、いつか武力衝突に発展する可能性がある。それはなぜか――? 人民解放軍の分析を続けてきた気鋭の中国研究者が、一党独裁体制における政軍関係のパラドックスを解き明かし、日本の対中政策の転換を迫る決定的論考。
目次: はじめに
第Ⅰ部 現代中国における独裁・暴力・ナショナリズム 第1章 独裁と暴力 1 軍拡の原風景――天安門事件 2 軍拡と「国内平定」 3 威嚇・恫喝の手段としての解放軍 第2章 漂流する中国の近代化 1 「中国革命」再考 2 ゆがんだ社会保障制度 3 骨格の脆い巨人 第3章 「中華民族」という現実逃避 1 普遍的価値観から遠ざかるナショナリズム 2 「想像の共同体」としての「中華民族」と「漢民族」 3 「中華民族」ナショナリズムと排外主義 4 ナショナリズムの限界と束縛 第4章 経済発展と格差拡大 1 格差を生み出す構造 2 「官民対立」 第5章「党軍」と「党の安全保障」 1 世界最大の私設軍隊 2 「中国の安全保障」と「中国共産党の安全保障」
第Ⅱ部 毛沢東が遺した負の遺産 第6章 誰が中国の敵で、味方なのか? 1 大躍進と文化大革命 2 毛沢東の変節外交 3 禍根を残した日米との接近と中国社会の世界観の混乱 第7章 新中国は解放軍なくして統治しえず 1 共産党の統治と解放軍 2 彭徳懐の栄光と破滅 3 林彪事件の闇
第Ⅲ部 分岐点となった八〇年代 第8章 「改革・開放」の光と影 1 トウ小平というバランサー 2 「改革・開放」をめぐる攻防 3 拝金主義、格差、「民主化」要求 第9章 「独立自主」と解放軍の改革 1 「改革・開放」の障害とみなされた解放軍 2 対ソ牽制外交から「独立自主」外交へ 3 解放軍の「整頓」と軍ビジネス 第10章 崩れたバランス 1 第二次天安門事件 2 歪な富の分配・再分配の固定化 3 「改革・開放」の危機
第Ⅳ部 軍拡時代の幕開け 第11章 ポスト天安門期の危機が生んだ新指導部 1 深まる危機感 2 江沢民政権の誕生 3 江沢民と解放軍 第12章 共産党の生き残りを賭けた諸方策 1 グローバル経済への寄生 2 「共通利益」にもとづく外交の展開 3 中国社会の思想改造 第13章 二つのディレンマの呪縛 1 加速した格差拡大と「官民対立」の延焼 2 二つのディレンマと共産党の安全保障
第Ⅴ部 軍抗時代の解放軍 第14章 軍拡にはしる解放軍の「意図」 1 戦略の大転換――陸から海へ 2 第三次台湾海峡危機 第15章 解放軍の「能力」診断 1 時代遅れの軍隊 2 水上艦艇の進歩と限界 3 水中の盾と槍 4 航空戦力の刷新 5 軍拡の総括と展望
おわりに あとがき 主要参考文献一覧
|
|
|
|
|