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1949禮讚
/聯經評論
楊儒賓
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出版社:聯經出版事業股份有限公司 |
出版年:2015年09月 |
コード:407153 302p 21cm ISBN/ISSN 9789570846089 |
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共産党史観、国民党史観、台独史観という既存の観点の外側から、「1949」という歴史的符号について改めて解読する。
1949年10月1日、中国共産党は国家を樹立し、新中国が成立した。 1949年12月7日、国民政府は台湾へ移り、新たな台湾がここに誕生した。 台湾海峡の両岸で、人々にはそれぞれの「1949」があるが、新中国における1949年が政治的な意義を主とするのに対し、新台湾における1949年は文化的な意義を主とする。
1949年は、台湾に、歴史的な立場という枠組みをもたらした。 漢民族にとっては、1661年、1895年と1949年は台湾史においてキーポイントとなる年である。 1661年とは鄭成功がオランダ人を追い払った年であり、台湾社会の変化にとって、大陸からの漢民族の移民が歴史的要因となる土台が築かれた。 1895年は日本人が台湾を占拠した年であり、新興の帝国主義によって植民地とされ、また「文明化」という現代的プロセスが推し進められ、世界の潮流の中へと巻き込まれた。 そして1949年は、国民政府が敗走して台湾へ入り、結果として前代未聞の大量の移民が大陸からなだれ込んだ。
本書は、国立清華大学・中国文学系の講座教授を務める楊儒賓の着作で、共産党史、国民党史、台湾独立史といった既存の枠組みの外側から、「1949」という歴史的符号について改めて解読を行うものである。
論述の重点は以下の通り; 1949年の国民党の台湾への移動は、中国史上、西晋の五馬渡江や南宋の靖康渡江とあわせ、三大南遷事件と称されるべきものである。1949年は、台湾史上における三大移民潮流の内で、文化的意義のもっとも豊かな事件であった。「両岸三地」という新たな知識的カテゴリーが誕生し、新中国・新台湾・新香港が時を同じくして成立したのである。 その後の台湾学術界は民国学術を継承し、「五四」精神を発揚した一派となった。1949年を境とする両岸の発展の道のりは、中国と西洋それぞれの現代性を結びつけるという方向を目指してきた。「跨文化」という性質をもつ台湾のこれまでの歩みは、新たな中華文化の形成にとって非常に重要な理論的材料を提供している。本書は、著者楊儒賓による、自身への問題提起から始まっているが、その模索の方向性は明確であり、有意義な公共的論述がまとめられている。
【日本語版】 1949礼賛 中華民国の南遷と新生台湾の命運 中嶋隆蔵 訳 東方書店 2018年06月
目錄: 序一 納中華入台灣(王德威) 序二 黃土地與藍海洋(陳怡蓁) 自序
1949論 1949的禮讚 歷史災難與文化傳播 歷史災難與歷史機會 1949與新儒家 中華民國與後1949 不只是苦難的故事
1949與民國學術 1949大分裂與新漢華人文知識的再編成 東亞視座下的台灣人文科學 尚未謝幕的謝幕語 在台灣談中華文化 台灣的創造力與中華文化夢 在民國思考「民國學術」 儒家的現代性?
1949與兩岸儒學 在台儒家與渡台儒家 兩岸三地:新中國與新台灣 瀛島百年一任公 二二八百年祭 辛志平、鄭成功與能久親王 趙老!趙老!
1949與清華大學 為什麼是清華 清華與民國熱 留待後人補 清華門的番茉莉
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