生と死のことば 中国の名言を読む
/岩波新書
川合康三
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出版社:岩波書店 |
出版年:2017年10月 |
コード: 224p ISBN/ISSN 9784004316831 |
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人間は古来、生とは何か、死とは何か、考え続け、思い悩んできた。自分の老い、その先の死、さらに身近な人たちの死、それにどのように向き合い、受けとめていったらよいのか。孔子、荘子、曹操、陶淵明などの先哲、文人は何を思ったのだろうか。彼らがのこしたことばを探っていく。
目次: 一 生とは何か、死とは何か 1 生も死もわからない(『論語』) 2 生とは死へ向かう歩み(『抱朴子』) 3 死ぬ日がわからないから生きられる(『抱朴子』)
二 生は仮の宿り、死は永遠の帰着 1 仮の宿り(「古詩十九首」・『尸子』・『列子』・曹丕・白居易) 2 死は休息(『荘子』)
三 生ははかない 1 白駒の隙を過ぐるが如し(『荘子』) 2 朝露の如し(『漢書』・「薤露」・劉希夷) 3 今を楽しむ(『詩経』・「西門行」)
四 死を前にして 1 平凡な日々をなつかしむ(『史記』) 2 嵆康の「広陵散」(『世説新語』) 3 陸機の鶴唳(『世説新語』) 4 臨終の詩(欧陽建)
五 生への執着 1 君王の執着(『戦国策』・『漢書』注) 2 曹操の遺令(陸機) 3 宴のさなかで(1)――斉の景公(『列子』) 4 宴のさなかで(2)――晋の羊祜(『晋書』)
六 死は必然 1 死は宿命(『論語』・『法言』・潘岳・范雎・『晏子春秋』・『史記』) 2 死は自然(白居易) 3 死は平等(『列子』・『孟子』)
七 死への恐れ、死への憤り 1 死を厭う(『春秋左氏伝』・『雲笈七籤』) 2 死を楽しむ(『列子』・『淮南子』) 3 死を憤る(白居易)
八 亡き人を悼む 1 愛弟子の死を悼む(『論語』) 2 妻の死を悼む(潘岳) 3 小間使いの少女の死を悼む(帰有光)
九 不死の希求 1 東海の三仙山(『史記』) 2 昇仙願望(郭璞) 3 不死の不幸(『老子』)
十 死を恐れる陶淵明 1 陶淵明の文学と死生観 2 生は空無(陶淵明) 3 死の恐れ(陶淵明)
十一 死を戯画化する陶淵明 1 自分の挽歌(陶淵明) 2 自分の祭文(陶淵明) 3 いかに生きるか(陶淵明)
十二 死を乗り越える 1 死を無化する(『荘子』) 2 生への意志(曹操) 3 生の肯定(蘇軾) 4 死よりも生を(『論語』)
さらに読み進むために――あとがきに代えて 関連年表
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