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コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき /そうだったんだ!日本語
金水敏
出版社:岩波書店
出版年:2014年09月
コード:   240p   ISBN/ISSN 9784000286305
 
価格 1,980円
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〈アルヨことば〉の源流をもとめ横浜へ、満洲へ――。

「これながいきの薬ある。のむよろしい。」
この台詞から中国人を思い浮かべる人は多いだろう。だが現実の中国人は今、こんな話し方をしない。近代の日中関係のなかでピジンとして生まれたことばは創作作品のなかで役割語としての発達を遂げ、それがまとう中国人イメージを変容させつつ生き延びてきた。
前著『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』から十一年を経て〈アルヨことば〉をめぐる歴史の旅があらたに始まる。

目次:
序章 〈アルヨことば〉にまつわる疑問
 ある台詞
 役割語と〈アルヨことば〉
 「協和語」と〈アルヨことば〉
 本書の課題と構成
 「支那」「満洲」の表記について
第一章 宮沢賢治は「支那人」を見たか
 宮沢賢治「山男の四月」
 「支那人」について
 「支那人」の話し方
 夢野久作「クチマネ」
第二章 横浜ことばとその時代
 ピジンについて
 リアルなピジンとしての横浜ことば
 フィクションのなかの横浜ことばと中国人
 Exercises in Yokohama
 Dialect
 Nankinized-Nippon
 明治中期~昭和初期の創作的作品
 語彙から見た横浜ことば
 この章のまとめ
第三章 〈アルヨことば〉の完成
 横浜ことばから宮沢賢治へ
 坪田譲治「善太の四季」
 雑誌『赤い鳥』と坪田譲治「支那手品」
 「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」
 「チンライぶし」
 海野十三「人造人間エフ氏」
 のらくろ三部作の時代
 のらくろ三部作の構造
 豚のことば
 この章のまとめ
第四章 満洲ピジンをめぐって
 満洲義軍
 満洲と日本人
 「日支合弁語」「兵隊支那語」「沿線官話」そして「協和語」
 中谷鹿二『日支合辦語から正しき支那語へ』
 「有」語法・「好」語法
 『支那在留日本人小学生
 綴方現地報告』
 軍事郵便に現れた満洲ピジン
 戦中・戦後の日本人の記録やフィクションに現れた満洲ピジン
 この章のまとめ
第五章 戦後の〈アルヨことば〉
 戦後日本と中国人
 「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」
 「喜劇
 駅前飯店」
 手塚治虫
 石のノ森章太郎「サイボーグ009」
 前谷惟光「ロボット三等兵」
 その他の漫画(1980年代)の中国人キャラクター
 「ひょっこりひょうたん島」
 ゼンジー北京
 中国イメージをめぐる国内・国外情勢の変化
 チャイナ少女の登場――〈アルヨことば〉とジェンダー
 高橋留美子「らんま1/2」
 2000年代のチャイナ少女
 美少年と〈アルヨことば〉
 〈アルヨことば〉に代わる中国風訛り
 この章のまとめ
終章 「鬼子(グイズ)」たちのことば
 「鶏毛信」
 〈鬼子ピジン〉の語彙と文法
 抗日映画・ドラマとステレオタイプ
 横浜ことば、〈アルヨことば〉、満洲ピジン、〈鬼子ピジン〉の関係
 さいごに――「進上」の旅
引用テキスト
参考文献
あとがき
年表
索引

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