遼寧省圖書館藏陶湘舊藏閔凌刻本集成(全130冊)
中華書局編輯部 編
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出版社:中华书局 |
出版年:2014年10月 |
コード:388175 ISBN/ISSN 9787101100495 |
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多色重ね刷りという印刷技法の確立は、活字印刷にも匹敵する中国古代印刷術の一大飛躍である。明代呉興地方の閔斉伋、凌濛初を主要人物とする閔、凌二大家族の私刻本はその代表格。最初の朱、墨の二色から五色までの重ね刷りができ、その質と見栄えが高く評価され、のちに“閔凌刻”と併称されている。閔、凌二大家族による多色重ね刷り刻本は数多く刊行されたが、数百年もの歳月の流れの中で、その多くは散失、或いは毀損の憂き目にあった。その中、著名蔵書家の陶湘(1870-1940)が一生をかけて、130種もの閔凌刻本を収集できたことは幸いだといえる。陶氏の蔵書も次第に流出し、その大半は最終的に遼寧省図書館に収蔵されている。閔凌刻本の所蔵数で最多を誇る遼寧省図書館は計119種を所蔵、その中の《絶祖》、《明珠記》、《淮南鴻烈解》、《金剛般若波羅密経》等は遼寧省図書館にしかないものである。特に、陶氏所蔵の中でもっとも貴重な三色~五色の重ね刷り刻本19種は、全て遼寧省図書館に収蔵されている。今回、中華書局の影印により刊行される本集成は、三百年も前の閔凌刻本の風貌を掲示する大型叢書であり、中国印刷史上重要な史料である。
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