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朱镕基讲话实录 1-4
《朱镕基讲话实录》编辑组 编
出版社:人民出版社
出版年:2011年09月
コード:352322     23cm ISBN/ISSN
 
価格 12,936円
  入手不可
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「中国のゴルバチョフ」「鉄腕宰相」などと称され、21世紀初頭の中国経済改革にらつ腕を振るった朱鎔基前首相の発言録『朱鎔基講話実録』。
副首相、首相在任中の演説や文献、手紙などの資料が348件、合わせて約123万字が収められており、その大半が初めて公開されたものだ。
2009年出版の前発言録『朱鎔基答記者問』(人民出版社)は、発売直後に売り切れが続出し、増刷が繰り返されて、これまでに100万部を数える大ベストセラーになったが、それと「同じ勢いで売れている」という(旬刊誌『環球人物』2011年9月16日号)。
政権政党の中国共産党は世界最大の8000万党員をほこるが、党員の「学習」義務だけではこれだけの売り上げは難しい。政界から完全引退した朱鎔基氏だが、今もなお根強い人気のあることがうかがえる。

一方、掲載された内容には「もし今の政府が単なるお人よしならば、われわれは人民に対してすまなく思う」など、時代は前後するものの現政権批判とも読み取れる大胆な発言があり、憶測を呼んでいる。
調査報道で知られる中国紙『南方週末』が2011年9月8日付で本書の一部内容を掲載したところ、メディア規制の強化による差し止めか?「北京の売店では掲載ページが抜き取られて販売された」という錯綜した情報も出回った。
政権交代が予想される党大会を2012年にひかえ、この時期に登場した朱氏の発言録は、政争に絡んでいると見る向きもある。

朱鎔基氏は1928年10月、湖南省長沙市生まれ。中華人民共和国が建国した49年10月、清華大学在学中に中国共産党に入党。毛沢東時代には大躍進政策を批判して失脚するなど、数々の辛酸も嘗めた。
91年に鄧小平氏の大抜擢で上海市長兼党委書記から副首相になり、98年3月から2003年3月までの5年間、首相を務めた。
在任中には、経済開放推進派として税・財政改革をはじめ金融、流通、住宅、国有企業、政府機構など多くの制度改革を行った。役人の汚職・腐敗を徹底追及する姿勢には称賛の声も上がったが、国有企業改革に大ナタを振るい、多くの失業者を出したことには批判も噴出したという。

退任後は政界から完全引退しているが、ここ数年2度にわたり出版された発言録の評判からは、その影響力が依然として大きいことがうかがえる。
新刊の『朱鎔基講話実録』には、朱氏の副首相、首相在任中の演説や文献などを多数収録。その多くが初公開となるものだ。「官製報告」である実情を差し引いても、中国の政治史を知る貴重な記録として興味深い。

(『北京便り』2011年10月号より)



朱鎔基氏の国務院副総理、総理就任期間中の重要講話、文章、書簡、コメントなど348編、約123万字を収録。写真272点のほか、コメント、手紙、題辞の影印(写し)も30件収めている。
いずれも朱鎔基前総理が重要会議出席の際、あるいは地方や各部門の視察・調査時に行ったスピーチの動画・音声資料、文字記録を編集したもので、そのほとんどが初公開だ。
同氏の在任期間は、中国経済体制転換の重要な時期にも当たっており、本書は1990年代から2000年代初頭にかけての中国の改革開放と経済、社会発展のプロセスの理解に重要な意義を持つ。

(『人民中国』2011年11月号より)
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