肩水金関は、漢代初期に設けられ居延黒水地区の重要な関隘であり、その遺址は現在の甘粛省金塔県東北に位置する。1930年代と1970年代の2回にわたり、肩水金関で行われた考古発掘は、2万余片の漢簡を含む大量の文物が出土され、世界の考古学界から大きな関心を集めた。これらの漢簡の年代は、漢武帝太初5年(紀元前61年)からの200余年に及び、内容は漢代の政治・軍事・経済・文化・科技・法律・屯田・民族関係・東西交流・文字・書法などの広範囲にわたり、史料価値も文物価値も極めて高いため、殷墟遺跡・甲骨文・敦煌遺書と並ぶ20世紀における中国考古の四大発見の一つと位置づけられている。中西書局出版社により刊行される《肩水金関漢簡》は、大量の原寸大のカラー写真を配し、5巻に分け、肩水金関漢簡の全貌を紹介する。第一巻は、約2,600枚の漢簡を収録。
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