中国と隣国との境界線は、正確に画定されていない部分が多いため、清代以来、境界を巡るトラブル、事件乃至戦争が多発し、夥しい数の関係資料が残されている。《近現代中国辺疆界務資料輯録》は、その中の代表的なものを収録する。収録資料の形式は、公文書、档案史料、辺事匯編、奏議、外交会談節略、電報、書信、当事者の文集や日記、調査報告、メディアの評論、研究レポートなどさまざまであり、内容は、当時の中国とロシア、イギリス領インド、ネパール、ミャンマー、ベトナム、朝鮮、蒙古との境界に関するものが殆どである。 本編は、清代の中国・ビルマ境界に関する文献《滇緬界案録要》《滇緬尖高山以北未定界務摘要匯編》及び東北・新疆方面の辺疆関係の文献《吉林東北沿線移墾計画報告書》《復勘図門江界址談録公文節略》《新疆国界図志附山脈図志》《沙大臣南疆勘界日記図説》《新疆辺界公牘匯鈔》を影印収録。
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近現代中國邊疆界務資料 1-12 蝠池书院出版有限公司 204,750円
近現代中國邊疆界務資料(續編) 1-10 劉伯奎 等編著 蝠池書院出版有限公司 178,500円
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