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中国説話文学の誕生  
   

編著者のことば

中国の歴史上、偉大な文学作品の出現や、偉大な文化的改革は、その文化の根源たる民間伝承のレベルにまで文化の重層構造を掘り下げ、基底からねばり強く再構築を計ることによってなされた。そこからして、当然のことながら、中国文学の作品中に虚構の歴史を尋ねつつその源流を求めれば、どこかで伝承説話に行き当たることになる。私の説話文学研究はそこから起こったものであり、従ってそれは、その基底において中国小説の研究に繋がるものである。(「まえがき」より)

 
   

構成

まえがき
序論 新しい中国小説史のために
1 小説の概念/2 「歴史語り」と「説話」について/3 説話スタイルの創作について
本論 中国説話文学の誕生
1 説話の定義について
2 「小説」及び「神話」と「説話」と「歴史語り」について
3 秦以前の説話
4 漢代の説話
5 中国説話文学の誕生
建安時代の説話文学/説話集の誕生―列異伝/談論と説話
6 六朝時代の宗教と説話
説話に見る中国古来の俗信仰と仏教/六朝説話中に見られる仏教と道教との関係について/俗信及び仏教・道教の共存状態と講説について
7 六朝時代の説話と歴史語りなど
いわゆる「志怪」及びその関係書/方士や道士の「歴史語り」/地理書的形態の作品類/いわゆる志人小説類
8 六朝説話中の民間伝承
9 創作説話の起こりについて
あとがき

 
   
   
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