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台湾における下村湖人 文教官僚から作家へ  
   

編著者のことば

台湾でのさまざまな経験が湖人の後半生にとって、彼の主著『次郎物語』の形成にとってきわめて重要な意味をもっていること、教育者としての湖人が台湾において大きな挫折を味わったこと、そして湖人のとった行動が当時の台湾人から必ずしも肯定的に評価されなかったことをはっきりと指摘しえた点は、ささやかながら本書の成果であろう。(著者「あとがき」より)

 
   

構成

序 植民地台湾における下村湖人──文教官僚の挫折と教養小説作家の誕生(藤井省三)
第一章 下村湖人との出会い
一.台湾から見た下村湖人/二.台湾時代の下村湖人についての諸資料 
第二章 九州から台湾へ
一.佐賀中学、唐津中学時代/二.台中赴任のいきさつ/三.田沢義鋪との交友/四.台湾における下村湖人の諸活動 
第三章 台中一中ストライキ事件
一.台中一中の由来/二.『台湾日日新報』によるストライキ事件の経過/三.『台湾民報』に見るストライキ事件についての評論/四.張深切と下村校長の対決/五.台湾人生徒による事件の回想/六.ストライキ事件の結末 
第四章 台北高等学校ストライキ事件
一.台北高等学校の開設/二.前校長三沢糾のこと/三.下村湖人の校長就任/四.ストライキ事件の経過/五.ストライキ事件責任者の処分/六.下村校長の辞任と離台までの経過/七.ストライキ事件の直接原因/八.台湾人生徒から見た台北高等学校/九.ストライキ事件における下村校長の立場
第五章 台湾時代の下村湖人の短歌
一.歌人としての湖人/二.下村湖人の作歌歴と歌集/三.台湾歌壇と下村湖人/四.台湾時代の下村湖人の短歌作品/五.消えぬいきどおり
第六章 離台後の湖人
一.離台直後の下村湖人/二.下村湖人と改名 
第七章 下村湖人の台湾経験と『次郎物語』
一.『次郎物語』第四部/二.下村湖人の教師経験と『次郎物語』第四部
終 章 台湾人にわびたい
あとがき

 
   
   
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