●編著者のことば
『殷周金文集成』は『甲骨文合集』と同様、ともに郭沫若氏が五十年代に処理を委ねた事業であり、考古学界と古文字学界が久しく温めてきた大規模な編纂項目でもある。一九五六年、国家は哲学社会科学発展十二年の長期計画を立て、二種の集成は考古学発展計画に組み込まれていた。……一九六九年に完成する予定であった……ちょうど作業が始まろうとした時に、「文化大革命」の動乱が発生し、……関係資料は暫時封をして保存し、作業は丸十年停頓することとなった。……一九六三年に金文集成の作業の段取りを始めてから、現在出版にまわすまでに、丸二十年が過ぎ、十年動乱による遅れを除いても十年という長い期間にわたっている。この大部の資料総集を全部編集し終るには、なお七、八年の時間がかかるものと思われる。（「出版説明」より）

●構成
第1巻 前言／出版説明／凡例／カラー口絵／目次／図版〔鐘（一）／鎛（一）〕／銘文説明／出典一覧
第2巻 説明／目次／図版〔鐘（二）／鐃／鐸／鈴／句鑃／鼓座〕／銘文説明／出典一覧
第3巻 説明／目次／図版〔鬲／甗／匕／鼎（一）〕／銘文説明／出典一覧
第4巻 説明／目次／図版〔鼎（二）〕／銘文説明／出典一覧
第5巻 説明／目次／図版〔鼎（三）〕／銘文説明／出典一覧
第6巻 説明／目次／図版〔［皀殳]（一）〕／銘文説明／出典一覧
第7巻 説明／目次／図版〔［皀殳]（二）〕／銘文説明／出典一覧
第8巻 説明／目次／図版〔［皀殳]（三）〕／銘文説明／出典一覧
第9巻 説明／目次／図版〔盨／簠／敦／〓／豆〕／銘文説明／出典一覧
第10巻 説明／目次／図版〔卣〕／銘文説明／出典一覧
第11巻 説明／目次／図版〔尊／觶（一）〕／銘文説明／出典一覧
第12巻 説明／目次／図版〔觶（二）／觚〕／銘文説明／出典一覧
第13巻 説明／目次／図版〔爵／角（一）〕／銘文説明／出典一覧
第14巻 説明／目次／図版〔爵／角（二）〕／銘文説明／出典一覧
第15巻 説明／目次／図版〔斝／觥／盉／壺／罍〕／銘文説明／出典一覧
第16巻 説明／目次／図版〔方彝／勺／桮／瓿／〓／罐／缶／盤／匜／鑑／盂／雑器／類別不明器〕／銘文説明／出典一覧
第17巻 説明／目次／図版〔戈／戟〕／銘文説明／出典一覧
第18巻 説明／目次／図版〔矛／剣／雑兵／車馬器／符節〕／編輯後記／銘文説明／出典一覧