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科幻(科学幻想)は、SF(Science Fiction)ということになっていますが、最近では、Science Fantasyとも翻訳されるようです。
中国では、六朝の『捜神記』にはじまり、宋の『夷堅志』、明清時期には『封神演義』『聊斎志異』、もっとも有名で代表的な『西遊記』へとつながる「志怪小説(伝奇小説)」の数々は、古典SFの名著ともいえるでしょう。
近くは、老舎が、当時の中国社会への風刺として描いた『猫城記』も、SFに分類されることもあります。
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現代中国では、20世紀90年代からブームの兆しが見えはじめ、中国SF作家の旗手ともいえる劉慈欣が2006年に代表作『三体』を発表、その英語訳(The Three-Body Problem)が、2015年のヒューゴー賞・長編小説部門を受賞したことで、ブームは映画やテレビドラマにまで広がっています。
また、2016年の同賞でも、中短編部門を郝景芳の『北京折畳(Folding Beijing)』が獲得し、世界的に中国発のSF作品が注目を集めています。
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