2005年度日本ビジネス中国語学会
第14回ビジネス中国語(商务汉语)
2005年 4級検定試験問題 解答と解説

1

解答

問1 (2)

問2 (1)

問3 (4)

問4 (3)

問5 (4)

 

B

問1 (1)

問2 (4)

問3 (1)

問4 (2)

問5 (1)

 

C

問1 (4)

問2 (1)

問3 (3)

問4 (2)

問5 (3)

 

 

 

 

 

 

 

(解説)

 

 

 

 

 

 

 第1問は全て発音の基礎に関わる出題である。経済、ビジネスなどに関する基礎的な用語が取り上げられているので、この機会に全ての単語または文字の正しい発音と意味を再確認しておくこと。
 

問1

(2)この単語の意味は「成長」。特に長」の発音には、「長い」を意味する「chángと「大きくなる、成長する」を意味する「zhǎngとがあるので、注意すること。
 

問2

(1)この単語の意味は「組織、組織する、手配する、按配する」など。
 

問3

(4)この単語の意味は「調節、調節する」。「調」の発音には「tiáo todiào   の二通りあることに注意。
 

問4

(3)この単語の意味は「為替レート」。
 

問5

(4)この単語の意味は「維持する」。
 

ピンインの三要素(子音、母音,声調)のうち、特に声調の正否を問うもの。当然のことながら、出題された単語が正しく発音できない限り、正解が出ない。いずれも基本単語であるので、この際しっかり覚えておくこと。
 ちなみに

 

問1

出題の「日中」は「第4声+第1声」、これと同じ声調の組み合わせの語は「外交」。
 

問2

出題の「美元」は「第3声+第2声」、これと同じ声調の組み合わせは「解决」。
 

問3

出題の「成果」は「第2声+第3声」、これと同じ声調の組み合わせは「合理」。
 

問4

出題の「对话」は「第4声+第4声」、これと同じ声調の組み合わせは「顺利」。
 

問5

出題の「周边」は「第1声+第1声」、これと同じ声調の組み合わせは 「高低」。
 
ピンイン三要素(子音、母音、声調)のうち、もっぱら母音に関する知識を問うもの。当然のことながら、頭に出題された文字を正しく発音できない限り解答できない。
 

問1

出題の「」はshuō。選択肢の発音は (1)shǎo (2)shuì (3)dào (4)duō

問2

出題の「」はduì。選択肢の発音は (1)guì (2)dài (3)tuō (4)gěi

問3

出題の「」はxìn。選択肢の発音は (1)xíng (2)xìng (3)jìn (4)jīng

問4

出題の「」はgāo。選択肢の発音は (1)gài (2)shǎo (3)guó (4)hái

問5

出題の「」は。選択肢の発音は (1)zǔ (2)zuì (3)cǐ (4)

 

 

 

 

 

第2問

解答


价格 便宜 値段が安い

 


质量 不错 品質がよい

 


装船 港口 船積み港

 


签订 合同 契約を締結する/契約に調印する

 

 

 

 

 

 

 

(解説)

問1 「便宜」は日本語の「安い、安価」の意味。

問2 「质量」は日本語の「品質」の意味として使うことが多い。
    (物理の「質量」という意味もある。)

問3 「装船」は「船に積み込む」の意。

問4 「签订」は「締結」「調印する」、「合同」は日本語の「契約」。
   「契約に調印する」という日本語は、中国語に訳すと、普通は「動詞+目的語」の語順を取るので、位置が逆転する。

 

 

 

 

 

第3問

解答

1 (2)

2 (3)

3 (3)

4 (2)

5 (1)

 

 

 

 

 

 

(解説)
 この問題を解く鍵は、比較的長い中国語文にざっと目を通してその大意を読み取ること。その大意を表現するのに最適な選択肢が、上記の解答となる。解答の選択肢を入れた原文の日本語訳文は下記の通り。また使われた選択肢の箇所に該当する日本語部分に下線をつけてある。

問1 今日私はあなた方納期のことを協議したいと思います。

問2 投資の問題については、わが社の代表からちょっとご説明いたします。

問3 私たちは先週末に御社に対して引き合いを出したのです

問4 我々の製品は価格の面でも品質の面でも、ユーザーの満足が得られるものと確信しております。

問5 中国経済の急速な発展にともない、日中両国の貿易額も絶えず伸びております。


 

 

 

 

 

第4問

解答

 

 

解説

 

 

 

(1)

等张科长回来再洽谈吧。 “等PQのパターンを使って「PしてからQする」という連続動作を表現する。

(2)

我马上打电话跟厂方联系。 中国語文法の原則は動作の順に動詞を並べることにある。したがって、「電話でメーカーに連絡する」はV1「電話する」“打电话”→V2「メーカーに連絡する」“跟厂方联系”の順に動詞を並べれば良い。「…に連絡する」の「…に」は介詞“”を使う。

(3)

公司派我来迎接各位。 動詞“”「…を派遣する」を用いた兼語文。“公司派我”「会社が私を派遣する」プラス“我来迎接各位”「私が皆さんを出迎えに来る」という二つの動作行為を重ねて表現することで、原文の日本語にある「…するよう言われて」の部分は直訳する必要がない。

(4)

我代表公司向朋友们表示欢迎。 ここでも上述(2)のように動作の順に動詞を並べれば良い。したがって、「私が会社を代表する」“我代表公司”→「皆様を歓迎する」“向朋友们表示欢迎”とすれば自然で正しい中国語が完成する。「…に歓迎の意を表す」の「…に」には“”を使う。

(5)

生意已经谈得差不多了。 「商談・取引をする」は“谈生意”と言う。ここでは「取引」“生意を主語にして、状態補語谈得差不多了を述語にする。副詞の“已经”「既に」は“谈得差不多了”の前に置くのが普通だが、補語の中に入って“谈得已经差不多了”としても良い。
 

 

 

 

 

 

5問

解答・解説

 

 

(1)

あなたの行きたいところなら、どこへでもおともします。

“什么地方什么地方”のように一つの文の中に同じ疑問語句を前後に使って、「どこか…であれば、そのどこへでも…」のような呼応関係を表わす。“”は「お供する、つきそう、アテンドする」という意味の動詞。

(2)

カメラ、ビデオカメラ、コンピュータなどの物は全て税関に申告せねばならない。

“向申报”で「…に申告する」という意味を表わす。“海关”は「税関」。

(3)

銀行で手続きしさえすれば個人口座を開設できます。

只要PQ”というパターンで「PしさえすればQになる、PするだけでQだ」のような順接関係を表わす。“办手续”は「手続きをする」、“开帐户”は「口座を開設する」。

(4)


この服の色はあれほど良くない。

この文のキーポイントは“不如”の解釈ができるかどうかにある。“A不如B”は「ABに及ばない、AよりBの方がまし」という意味関係である。たとえば“百闻不如一见”「百聞は一見に如かず=A(百遍聞く)よりもB(一度見る)ほうがましだ」という諺もこのパターンであることを思い出せばよい。
 

 

 

 

 

 

6

(1)

你们工厂主要生产哪些产品?

「製品を生産する」は“生产产品”という組み合わせでよいが、ここでは複数の製品であることを示唆する“哪些”を補う。「主に」は副詞“主要”で表わせばよい。
 

(2)

认识您,我很高兴。这是我的名片。

「お目にかかる」は直訳の“跟您见面”でも良い。模範解答の“认识”は「知り合いになる」ことに重点がある。また「お目にかかる」のような敬意表現は“”を使うことで表現できる。

(3)

如果您有什么要求,请跟我联系。

「何か要望がある」は不定表現“有什么要求”、「…に連絡する」は“联系”のパターンを使う。文頭の“如果”は「もしも…なら」のように仮定を表わす接続詞で、同じ意味の“要是”を用いてもよい。

(4)

飞往广州的航班一天有几次?

「…行きのフライト」は“飞往的航班”で、それを数える量詞としては“”を使う。この文では「広州行きのフライト」が主題なので“飞往广州的航班”を文頭に置けば良い。“一天有几次飞往广州的航班?”とはしないこと。

(5)

明天星期天,您有什么打算吗?

「何か…があるか」は不定の「何か…」什么”を疑問の「あるか」“吗?”で包みこめば良い。したがって、文の柱は“有什么吗?”となる。「ご予定」は“打算”“准备”など。

 

 

 

 

 

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