1.『看見』(見る)
柴静・著 広西師範大学出版社 2012年12月初版
2.『正能量』(原題『Rip It Up: The Radically New Approach to Changing Your Life』)
リチャード・ワイズマン著(英)/李磊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初版
3.『謝謝你離開我』(別れてくれてありがとう)
張小嫻・著 湖南文芸出版社 2013年4月初版
香港の人気女性作家、張小嫻が「愛」と「別れ」をテーマに描く最新エッセイ集。
現代女性への応援歌でもあり、「別れを通して女性は成長し、捨て去ることでさらに多くのものを得る。1人かどうかにかかわらず、自己の独立性を持つことが重要」だと説く。
一般的に中国女性は夫や恋人への依存心が強いといわれるが、本書では(精神的にも物質的にも)人に頼らず生きていける強い女性になりましょうと呼びかけている。
前年の2012年には、同名タイトル本が台湾の出版社から出ている。本書はその簡体字版に当たる。
4.『誰的青春不迷茫』(迷わない青春はない)
劉同・著 中信出版社 2012年12月初版
5.『大数据時代』(原題『Big Data: A Revolution That Will Transform How We Live, Work, and Think』)
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ・著(英)/盛楊燕、周涛・訳 浙江人民出版社 2013年1月初版
「ビッグデータ」とは文字通り、大量のデータのこと。IT分野ではクラウド、ソーシャルに次ぐ第3の潮流として、世界で注目されている。
本書はその重要なキーワード、ビッグデータを初めて本格的に論じた世界的ベストセラー。グーグルやアマゾンなどのネット大手が、いかに巨大データを駆使して新たな価値を生み出したか。ビッグデータの謎と未来に大胆に迫る。
日本では『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』(講談社)と題して、5月下旬に翻訳出版される予定。
6.『我所理解的生活』(私が理解する生活)
韓寒・著 浙江文芸出版社 2013年1月初版
7.『你喫対了嗎?』(あなたの食べ方は合っている?)
于康・著/悦悦・問 四川科学技術出版社 2013年3月初版
北京衛星テレビの人気番組「養生堂」のコメンテーターで医師(栄養学専門)の于康教授と、同番組のキャスター、悦悦さんによる“食の健康Q&A集”。
人は生涯に、平均60トンもの食べ物を摂取するという。その中には体にいい食べ物があればジャンクフードもあり、健康的な食べ方があれば不健康な食べ方もある。
そこで悦悦さんが投げかける身近な食の疑問点――「主食抜き(炭水化物ダイエット)は体に悪い?」「カボチャを食べれば血糖値が下がる?」「酸性食品は、がんを引き起こす?」などについて、于康教授がわかりやすくレクチャーする。
「中国の家庭になくてはならない紅宝書(毛沢東語録)」「もうテレビを見ながらメモする必要はない」と本書はうたう。
8.『致我們終将逝去的青春』(僕らの去りゆく青春に捧ぐ)
辛夷塢・著 朝華出版社 2011年8月第2版
「80後」(1980年代生まれ)の女性作家、辛夷塢が2007年に発表した青春ラブストーリー。中国の人気女優、趙薇(ヴィッキー・チャオ)が同名タイトル(別名「致青春」「So Young」)で映画化し、原作本も再びヒットしている。
映画はヴィッキーの初監督作品で、2013年4月に中国で全国公開された。大陸の韓庚、楊子姗、台湾の趙又廷(マーク・チャオ)ら豪華キャストも大きな話題となった。
青春真っ只中の主人公、鄭微には思いを寄せる隣家のお兄さん、林静がいたが、彼はやがて鄭微に告げずに外国へ留学してしまう。大学に入学すると真面目な学生、陳孝正に恋をするが、彼も卒業後に留学を選ぶのだった。
数年後、帰国した林静と陳孝正が同時に現れ、鄭微は仕事でも恋愛でもゴタゴタしてしまう。鄭微の愛のてんびんが傾くのは、一体どちらか?
9.『鄧小平時代』
エズラ・ヴォーゲル・著(米)/馮克利・訳 生活・読書・新知三聯書店 2013年1月初版
10.『偸影子的人』(影を盗む人)
マルク・レヴィ・著(仏)/段韵霊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初版
フランスの人気作家、マルク・レヴィの10作目の小説。同国で初版45万部のベストセラーとなり、台湾でも翻訳本発売からわずか2カ月で8刷を記録したという。
人の影を盗んで、その人の心の中を知る超能力を持った男の子の物語。男の子は助けを必要とする人の心の友になっていたが、ある夏、海辺で耳と言葉の不自由な少女に出会い……。
台湾出身の人気モデル、呉佩慈(ペース・ウー)や女性ボーカルトリオのSHEが感動で涙したという。忘れていた夢を思い出し、童心に返ることのできる癒し系ファンタジーだ。
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